プロジェクト KOBO2 始動!
(2000年7月15日更新)
7月25日の月例会の3次会の席、何の前触れもなく本決まりとなった詰工房作品集発行計画。平成5年刊行の「KOBO」以来の書籍発行となります。本のタイトルは仮置で「プロジェクト KOBO2」としていましたが、書名が「夢銀河」に決まりました。
- 7月25日、詰工房例会が引けて、2次会で食事をした後の喫茶店。すでに酔っ払っていて話の経過はよくわからないのだが(私が「月例会の会費が余っている」と発言したせいだ、という説もある)、何かイベントを企画しようということから、作品集第2号の発行が決定した。
とりあえず、発行責任者を田口正明さん、副責任者を清水英幸さんとする体制を決定。田口さんが次回例会までに、発行方法の概要、原稿の様式等についての案を考えてくることになった。また、一般的な連絡は詰将棋メーリングリストを活用することになった。
- 8月22日、田口さん提案の発行方法などについて議論。提案はかなり詳細にわたるので、概要を以下に:
- 最近1年くらい会合に参加している人を中心に、基本的にはみんなに何か書いてもらう。強制はしない。詰将棋作品は自作の既発表作を基本とし、なければ未発表作も可。作品のない人は文章(評論、随筆、等)を書いてもらう。内容は、詰将棋にある程度関係あるもの(「KOBO」では、チンチロリンやプラパズルについての論考があって、それはそれで優れた内容ではあるのだが)。
- 来年の全日本詰将棋連盟全国大会でのお披露目を目安に、12月末を原稿締め切りとする。
その他に、原稿の体裁など詳細な提案があるのだが、それは省略する。会合に出なかったメンバーの人で、入用の場合は、メールで連絡頂きたい。議論の中では、作品の質とか文章の内容は執筆者の自由意志、スケジュールや原稿の体裁は責任者に一任という方向となり、議論したのは本の内容のコンセプト、本のタイトル、プロフィールの書き方、といったところ。
- 詰将棋以外のものを「排除する」のかどうか。フェアリー詰将棋がアリなのだから、将棋に関係するパズルくらいまではアリだろう、ということになったが、「今回発行するのは、あくまで『作品集』。前回のような『何でもアリのお祭り』は1回限りでよい」という意見と、「詰将棋だけの堅い本にしたら詰工房らしさが損なわれる、参加者は詰将棋を作ったり解いたりしている人ばかりではない」という意見が出た。前者にも断固排除しようというつもりはないのだが、誰にでも書いてもらうという点ではある程度の指針は必要だろうという点で、今回は最終的に田口さんが裁定する内容でいきたいと(個人的には)思う。
- 本のタイトルは、コンセプトが決まらなければ決められない、ということで、次回までに各自考えてくることになった。ただし、「KOBO2 はやめよう」、という意見はあった。
- プロフィール、これもどの程度カタく書くのかという点で議論したが、書くべき項目を強制する程ではないにしても、やはりある程度の指針は必要だろうという所に落ち着いた。
次回までに、メーリングリストで何らかの議論が行われるものと期待している。
- 9月1日、これまでにメーリングリストでタイトルについての提案がいくつか出てきた。なぜか「カタカナ系」が好きな人が多い。でもやっぱり「百鬼夜行」だよな~。
- 9月23日、月例会の席で、田口さんから原稿作成の改訂版の配布。また、タイトルの案について、なんとなく絞り込んだ。タイトルについては、いくつかの候補が決まったが、最終決定までアナウンスは控えることにする。この時は、作品集をどう考えているかということについての、みんなの方向性みたいなものが分かって面白かったのだが、その後で2次会の居酒屋に行ってからが大変だった。
「あんなタイトルの本なら、作りたくない」と田口さんは言い出すし、「一般人を相手にしないでマニア向けに本にするなんてことが許されるのか」と清水さんは息巻くし、まいったなあ。タイトルを決めればある程度は方向性が出ると思っていたが、やはり方向性の一致をみないうちにタイトルを決めようとするのは無理があったように思えた。
前回(というか最初)の刊行の時は、ただ「本を発行する」という面白さにみんなが初体験だったし、「本を作りたい」という話がまとまる過程において、やりたい事が一致していた。また、それとは逆に、誰が買うかも分からないから、好きなテーマについて好きなように書いた。でも今回はそうはいかない。ただ「本」というだけではなく、何のために、誰に見てもらうために、ということが問われ始めているようにも思う。
そういったコンセプトが決まり、意見の一致(あるいは、提案とか「指示」でもいい)があれば、書くべきテーマや内容・書きぶりが決まってくるし、タイトルや装丁だって検討外れなものにはならないだろう。
- マニア向けの詰将棋作品集ということであれば、(私見ではあるが)作品だけ載せれば解説は書かなくていいと思う。見た人が思ったままを感じてくれればよいのなら、解説は意味がないかも知れない。もっといえば、本当に解いて欲しいのなら、手順も書かない方がいいかも知れない。さらに「詰工房を知り尽くしている人」が相手なら、内輪のギャグもふんだんに入れたらいいだろう。また、反対に一般向けにしたいと思っている人でも、今さら将棋とは何か、とか将棋のルール・駒の動かし方から書こうという人は(詰工房には)いないだろう。要は程度の問題なのだが、的の絞りとしておおむね「詰将棋の人」と「それ以外の将棋ファン」とには分けることができる。とりあえず、この位までは固めておくのが良さそうだ。
- 11月23日、月例会の席上で、作品集タイトルを「夢銀河」とすることに決定しました。
- 2000年1月30日。一応の原稿締め切り日。かなり目星がついてきたようだ。
- 2000年7月15日。しばらく更新をさぼっている間に、完成してしまいました(~_~;)。
もどる