「柿木将棋で変同チェック」 ツールの使い方

2015.7.5初版
2024.2.17改訂(V2.12対応)
  1. 動作環境は、次のとおりです。
    1. Windows系のPC(Windows7, Windows8.1, Windows10)V2.11はWindows10のみ動作検証
    2. 柿木将棋IX(柿木将棋VIIIなど古いバージョンでは動作しません)
  2. 事前の準備(導入するとき最初に実行してください)
    1. 柿木将棋を起動して、設定を適宜変更してください(短手数用と長手数用の使い分けなど--可能な限り短手数用を推奨)。
    2. 新しいフォルダを作成し、ツールをダウンロードして解凍し、セキュリティ上の適切な処置をします。
      ツールは、どこに保存しても良いですが、保存した場所にファイルやフォルダを作るので、新しく空のフォルダを作ってください。
    3. ツールをダブルクリックして起動します。環境設定ファイル(環境設定.txt)が作成されますので、メモ帳などで適宜修正してください。
      1. 「柿木将棋のフルパス」は、.kifファイルに関連しているプログラムが初期設定されます。
      2. 「一手順あたり制限時間」は、1つの変化を詰める制限時間です。
      3. 「最新のバージョンを確認する」を「はい」にすると、インターネット接続環境では、ツールを起動するたびにtsume-kobo.orgに接続して更新版をチェックします。更新があるときは、続けてダウンロードもできます。
        「はい」を設定しても、インターネット接続環境でない場合は、何もせずに続行します。
  3. ツールの実行
    1. ツールを保存したフォルダに、チェックする棋譜(.kifファイル)を保存します。
    2. ツールをダブルクリックして起動します。
    3. 進行状況は、DOSウィンドウに表示されます。
    4. 処理した結果は.kifファイル名に似た名前のフォルダに格納されます。保存された.kifのファイル名は、分岐の手数と着手を合成したものです。ツールを保存したフォルダに、チェックする棋譜(.kifファイル)を1つ保存します。
      1. 「A短手数」に保存された.kifは、作意手順より短手数で詰んだ変化手順で、割り切れている可能性が非常に高いです。短手数用でチェックしたときは、ほぼ安全です。
      2. 「B同手数持駒余り」に保存された.kifは、作意手順と同手数で持駒余りです。割り切れている可能性が高いですが、有効合を無駄合で処理していたり、間接両王手詰め上がりなどを含んでいる可能性があります。
      3. 「C同手数持駒なし」に保存された.kifは、作意手順と同手数で持駒が余らないもの(いわゆる変同)で、割り切れていない可能性があります。長手数用でチェックしたときは、変別(より短く詰める手順がある)の可能性があります。
      4. 「D合駒2手長」に保存された.kifは、作意手順より2手長い手順のうち、合駒を打って直ぐに取る、という手順です。無駄合から分岐する変化手順が2手長で駒余りの場合は、このフォルダに保存されます。本当に無駄合かどうかは、手順の内容でご確認下さい。
      5. 「E長手数」に保存された.kifは、「合駒2手長」以外で、作意手順より長手数のものです。割り切れていない可能性が高いです。長手数用でチェックしたときは、変別(より短く詰める手順がある)の可能性があります(特に、無駄合の変化で更に無駄合をしている場合など)。
      6. 「F難しい変化」に保存された.kifは、「一手順あたり制限時間」で詰めることができなかったものです。
      7. ketsugo.kif は、元の.kifファイルにすべての変化手順の分岐を追記したものです。元の.kifファイルの受方の分岐は入っていません(ツールが生成した手順で置き換えられます)。
  4. その他
    1. 1度に複数のkifファイルを処理できますが、同時ではなく順次処理されます。処理する数(変化分岐の総数)に応じて、使用メモリが増えます。
      複数を実行した場合は、ツールを保存しているフォルダに実行結果概要のテキストファイルを作成します。
    2. 処理を中断するときは、右上の×をクリックして下さい。強制終了でないので、柿木将棋が考え中の場合などで、中断まで時間が掛かることがあります。
    3. 動作中は「Shiftキー」を押さないで下さい。「Shiftキー」を押すと、柿木将棋の詰将棋設定画面が出るため、ツールの動作を中断し、押すのを止めると再開します。
    4. ツールを保存したフォルダに、柿木環境ファイル(.ENV)を入れておくと、この環境を使用して動作します(通常は長手数用を使用し、本ツールの場合だけ短手数用を使用する、など)。
    5. .kifファイルをツールのアイコンにドラッグ&ドロップしても動作します。この場合は、ツールを保存したフォルダ内の.kifファイルは無視します。
    6. 柿木将棋のルールメニューから起動させることもできます。
      1. 「起動プログラム」はツールのフルパスを設定(例:C:\users\・・・・\hendo211.vbs)。
      2. 「引数」は「"%K"」を設定。
    7. 柿木将棋のパフォーマンス(使用メモリ量、変別チェックの強さ)設定は、低めに設定した方が動作が安定するようです。

下記をダウンロードして下さい。

ツールをダウンロード Version 2.12 (Zipファイル 12,929バイト)(解凍後 VBSファイル 57,737バイト)

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